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太陽光線の種類と働き

太陽光線は目に見える光と見ることの出来ない光が含まれていて、赤外線・可視光線・紫外線の大きく3つに分けることが出来ますが、これらの特徴と私たちの身体のメカニズムを考えると、太陽光線の恩恵がいかに素晴らしいものであるか、また太陽光線がなければ、たちまち私たちの身体機能は衰えていってしまうことがわかるのです。

赤外線(Infrared Ray)

ハーシェルによる赤外線の発見

1800年にイギリスの天才学者ウイリアム・ハーシェルが太陽スペクトルの色温度を鋭感な寒暖計(ボロメーター)使って測定した際に、肉眼では何も見えない赤色の外側で温度が上昇する事実を偶然に発見し、赤外線(Infrared Ray)の存在を明らかにしました。

赤外線の働き

赤外線の特徴は、高い透過力と温熱作用にあります。一般に赤外線は皮膚を通して体内に約15cm近く達するといわれ、そこで熱エネルギーに変わるのです。
つまり、赤外線にあたると、体内深部から身体を温めることが出来るのです。またこの熱エネルギーによって体温が上昇しますが、人間の身体には体温を一定に保たなければならないため、血液をどんどん送りこんで体温上昇を防ごうとするのですが、これが血行促進につながるのです。

捻挫や打ち身のような深部の怪我で考えて見ましょう。

捻挫や打ち身した箇所には死滅または傷ついた細胞があり、また、これらの細胞が痛みを感じさせる物質を分泌しているため、わたしたちは痛いと感じます。

ここに赤外線を照射してみると、深部まで到達して熱エネルギーに変わります。

そのままにしておくと温度が上昇し続けてしまうため、わたしたちの身体は、血液を大量に送り込んで温度を一定に保とうとするのです。

この結果、患部の血行が数倍に促進されるので、細胞を新しくするための栄養分も充分に送り込まれて改善が早くなります。

また、患部にたまった発痛物質も血液の流れによって、流されていくので痛みが軽減されるのです。

こういった作用は、何も捻挫だけに限らず内臓疾患にも効果的です。つまり、深部温熱効果による血行促進により、どんどん新しい細胞が生まれていき、患部の不具合を改善してくれるのです。

可視光線(Visible Light)

ニュートンによる可視光線の発見

可視光線(Visible light)は1666年、ニュートンによって発見されました。プリズムで太陽光線を分光すると、7色の光線にわかれることがきっかけです。虹の色を思い浮かべるとわかり易いでしょう。

可視光線の働き

この可視光線は、色を司る光、目に見える光というだけではなく、実は私たちの身体バランス、生理学的な調節、神経系やホルモン内分泌系に重要な役割を果たしているのです。
目から入った光の刺激は、まず網膜で受け止められ、視神経を通じて視床下部へと伝わります。そしてその刺激は視床下部だけにとどまらず、脳下垂体や松果体などへも伝達するのです。

視床下部は自律神経系や内分泌系のバランスを管理する司令塔の役割を果たしています。つまり光の刺激によって活性化され、私たちの生命活動・生体バランスを調節しているのです。

また、この視床下部からの情報をもとに、脳下垂体は、内分泌系、いわゆる様々なホルモンの分泌の調節という大切な役割を果たしています。

そして、松果体では、光で活性化された情報を、視床下部経由で受け取り、メラトニンというホルモンで身体にメッセージを送るのです。

このメラトニンは、ストレスに対する抵抗力の強化、また老化を防ぐ長寿の因子として注目されていますが、太陽光線の刺激によって分泌が量に左右されるため、私たちは昼夜のサイクルに従って、規則正しく太陽光線を浴びる必要があることを示しているのです。

紫外線(Ultraviolet Ray)

リッターらによる紫外線の発見

すでに1777年に、セーレは塩化銀に日光を当てると紫色になることを発見し、この作用は紫色のスペクトルで最も強いことを証明しますが、紫色の外側にも目に見えない光線があることまでは気付きませんでした。
一方、赤外線の発見を契機に紫外部でも熱作用が検索されましたが、温度を感じる光線は検知されなかったため、当初は紫外部には光線はないと考えられていたのです。ところが、赤外線が発見された翌1801年にドイツの医師リッターやイギリスの物理学者ウォラストンが、セーレが発見した塩化銀の紫変作用を用いて紫外部の光線を検討した結果、紫色の外側にも肉眼に見えない紫外線(Ultraviolet ray)のあることを実証したのです。
紫外線の異称として、冷線とか化学線とか言うのはそのためです。

紫外線の働き

紫外線には、A波・B波・C波の3種類がありますが、地球上の降り注ぐ紫外線のほとんどはA波です。この紫外線は、人間の皮膚にあたると、化学作用によって50種類以上の生体内活性物質を合成してくれます。
その代表的なものの一つがビタミンD3です。

紫外線は、皮膚下にある7-デヒドロコレステロールに作用し、ビタミンDを合成。

そして、このビタミンDは毛細血管から血中に吸収され肝臓・腎臓で代謝されると活性型VD3に変化します。

ビタミンD3は栄養素の一つというよりも、体内での働き方や分子構造から「ホルモン」であると考えられております。

つまり、紫外線に当たることによって自分の身体でビタミンD3を作り出すことが大切なのです。
食べ物からでは、充分な量を摂取することができないということを知ってください。

[→]ビタミンD3の働きを詳しく見る

紫外線が皮膚で作り出す主な物質
ヒスタミン キニン プロスタグランジン
細動脈・毛細血管の拡張作用 血管の通りを良くする
血管の透過性の亢進
過度な胃酸の分泌を抑える
胃の粘膜の細胞を守る

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